インプラント治療Implant

第2の永久歯を手に入れる

インプラント治療

インプラントには、もともと医学用語で「植立する」という意味があり、歯を失った部分を補う方法の一つです。

失われた歯の場所に歯根の代わりになる人工歯根(インプラント)を埋め込み、
その上に人工の歯を取り付ける治療法を「インプラント治療」といいます。

インプラントは「第2の永久歯」といわれるほど、機能的にも、見た目にも、天然の歯にもっとも近く、実際に治療を受けた方の満足度も高いため新たに治療する人だけでなく、続けて治療される方が急速に増えています。

歯を失った場合、なぜインプラントが良いかお話しさせていただきます。
たとえば、一本だけ歯が抜けてしまった場合、その両側が健康な歯の場合、ブリッジという治療法で補おうとすれば、両側の健康な歯質を削り橋(ブリッジ)を架けるような形態の歯を作らなければなりません。
その場合、長い年月でみると、健康であった歯の削った部分がむし歯になりやすくなってしまいます。むし歯でないのに健康な歯を削るのは残念なことです。

インプラントは両側の健全な歯を一切削ることなく抜けた歯だけを補う方法です。
入れ歯に比べて違和感がなく、ブリッジと違って支える歯に負担をかけることもありません。
たとえば、多くの歯を失ってしまった場合、入れ歯という選択肢がありますが、入れ歯は歯肉の上に装着するため、嚙む力を歯ぐきで受け止めることになります。そうなると硬い物を食べるときに苦労します、また食べ物の小さな残りが入れ歯と歯肉の間に挟まり、違和感を生じる方もいます。
しかし、インプラントを選択した場合は、インプラントを直接骨に埋め込むため、自分の歯と同じような噛む力を得ることができます。お手入れのため人前で外すことも無くなります。

 

①インプラントとは

失われた歯の場所に歯根の代わりになる人工歯根(インプラント)を埋め込み、
その上に人工の歯を取り付ける治療法を「インプラント治療」といいます。

インプラントの歴史

インプラントは1960年頃から一般の人にも治療されるようになったので、歴史はまだ60年ほどです。インプラント治療が始まったキッカケは、インプラントに使われているチタンが人の骨に対して拒絶反応しない素材であることが発見されてからです。1965年に初めて施術されたインプラント治療の報告によれば、顎が弱く歯が数本しかなかった患者でも通常の食事ができるようになり、治療後40年ものあいだ問題なく使用できたようです。日本でも1983年からインプラント治療が始まったので、40年ほど経ちましたが、その間に材料や治療方法が大きく進歩し、今では見た目がきれいで良く噛める治療法として評価が高まっています。

「インプラント」と「差し歯」の違い

インプラント治療に類似した歯科治療に、差し歯の治療があります。しかし、インプラント治療と差し歯治療には明確な違いがありますので、両者の違いを確認しておきましょう。差し歯は、自分の歯の根元がまだ骨の中に残っている状態でのみ治療が可能になります。インプラントは歯根も人工のものを使いますので、インプラントを施術する箇所の自分の歯は取り除きます。自分の歯の1部を利用するかそうでないかは大きな違いになりますので、ぜひ慎重に治療方法を相談・確認するようにしてください。

インプラントと天然の歯との違い

インプラント治療を受けることで元の歯以上にきれいな歯列や歯冠を手に入れることができますが、やはり天然の歯とは異なるので、慣れるまで時間がかかります。天然の歯の場合、歯根の周りに薄い繊維状の膜があり、その膜が噛む時の歯にかかる圧力を周りの筋肉や関節に伝え、噛む力をコントロールする役目があります。インプラントの場合はそのような膜が出来ないため、使い始めは噛む力加減の調整が難しく感じるかもしれません。また、インプラントは天然の歯と違い歯冠の周りを特殊な組織で守られておらず、細菌が入りやすい構造であるため、天然の歯以上にブラシでの入念なケアが欠かせません。

②インプラント治療の手順

インプラント治療のほうが良いのか、ブリッジや入れ歯を使って治療をしたほうが良いのかについては、当院にて患者さまが納得の行くまで説明を致します。まずはご相談下さい(無料カウンセリング)。

治療の手順

治療の手順は、審査診断・治療計画・一次手術・治癒期間・二次手術・人工歯の装着の6段階に分かれています。審査診断ではレントゲン画像やCTなどのデータから治療を受けられる骨の状態であるかを確認します。また持病があるか治療中の病気がないか問診します。治療計画では埋め込むインプラントの数や大きさ、位置など患部の状態を元に検討します。一次手術では、歯の支柱となるチタン素材を顎の骨に埋め込む手術をおこないます。一次手術のあとは3〜6ヶ月の治癒期間を待ちます、これはチタン素材と骨の結合を待つためです。結合が完了したら、二次手術として人工歯を取り付けるための接続部品を装着します。二次手術では部品接続のため歯肉を開きますので、歯肉が治るまで再度2週間ほど時間を取ります。二次手術は手術といっても簡単な治療なので時間もかかりません。そして最後にセラミック製の人工歯を装着して完成です。

治療の方法

上記では手術を2回に分けて実施をする流れをご紹介しましたが、インプラントの治療は一回だけ手術する方法と上記のように二回手術する方法の2種類があります。「一回法」は1回の手術でインプラント治療を完結する方法で、手術したその日から人工の歯が入ります。治癒期間を設ける必要がないため、「二回法」よりも短期間で治療を完了させることができます。一回法か二回法どちらで治療をおこなうかは、顎の骨の強度によって決まります。顎の骨に十分な強度があれば一回法での治療をおこない、強度が不十分と判断される場合には二回法での治療を採用します。

③インプラント治療のメリット・デメリットについて

メリットやデメリットを交えてご説明させていただきます。

メリット
  • 他の天然歯を傷つける・ 削る必要がない
  • 噛み合わせ・噛む力が自分の歯のように回復し食事が快適になる
  • 入れ歯のような手入れや取り外しの必要がない

インプラント治療の最も大きなメリットは、自分の歯のようにしっかりと噛むことができるようになることです。入れ歯の場合は本来の3割ほどの強さでしか噛むことができずストレスを感じる方もいらっしゃいますが、インプラントによって噛む力が強くなるため、食事の楽しさを取り戻すことができます。また、インプラントは清掃のために取り外す必要がなく、自分の歯を磨くのと同じようにケアをおこなうことができます。他の歯を削る必要もないので、残った自分の歯の健康を守ることができる治療と言えます。

 


 

デメリット
  • 歯科医院での定期的なメンテナンスを行う必要がある
  • 外科的な手術を行わなければならない
  • 自費治療なので高額になる

インプラントで治療するためには手術をおこなう必要があり、症状によっては完治まで半年近くの期間を要することもあります。快適な食事を実現するために、長期間の治療に耐えなくてはなりません。インプラントは人工の歯であるためむし歯にはなりませんが、ケアを怠れば小さな隙間から細菌感染するリスクがあります。歯科医院にて定期的にメンテナンスをおこない、装置や口腔内のケアをする必要があります。

インプラント治療のよくある質問
治療期間が長いですが、その間は歯が無いのでしょうか

チタン製のインプラントが骨と結合するのに数か月かかるとお話ししましたが、その間も仮歯を入れるので見た目にも違和感はありません。

手術と聞くと、不安になります

当院では手術中に静脈内鎮静法という眠ったような状態にする麻酔を使うことができます。この麻酔は全身麻酔とは違い意識はありますが、恐怖感を取り除いてくれます。

他の医院でインプラントは無理と言われた

当院は、口腔外科出身の歯科医師による高い技術と最新の設備が揃っており、他の医院で断られるようなケースでも対応できることが多くあります。まずはセカンドオピニオンとしてご相談ください。

体に異物を入れることは大丈夫か

インプラントの素材であるチタンは生体親和性の高い金属で、歯科だけでなく整形外科では人工関節にも使われています。また当院が採用している歯科用インプラントは、スイス製で世界中で一番使われている学術的にも認められた品質の高い製品です。

インプラント治療について解説しました。大田区平和島での歯科治療なら、ぜひアプル歯科医院にご相談ください。