予防歯科とは、むし歯や歯周病を発生させないように、口の中や歯についての知識を身につけ正しい方法で歯磨きをおこない、歯についた汚れをキレイに落とすための教育・指導です。かつての日本では学校での予防歯科教育はまだ一般的ではなく、大半の大人も歯に関する知識を持つ人が少なかったため、日本全体として予防歯科の意識は低く多くの子どもがむし歯の治療を受けており、むし歯王国と表現されることもありました。
ただし、日本人だけにむし歯が多かった訳ではなく、1980年頃の状況でいうと、歯科予防の先進国と言われるスウェーデンでさえ多くの人がむし歯治療を受けていました。しかし、海外で予防歯科が進む一方で、日本では歯に対する意識が海外と比べて低く、歯科予防の後進国と揶揄されています。